週刊エコノミスト(毎日新聞社)2009年2月24日号に、日本株が異常なまでに割高になっているという草野氏(草野グローバルフロンティア代表)の記事が掲載されていました。
インデックス投資家の場合、個別の企業や市場に目を光らせているわけではないので、このような状況になっていることは知りませんでしたが、日経平均のPERが46倍まで上昇しているそうです(2月9日現在)。
一つの原因として、年金のリバランスが挙げられていました。インデックス投資家にとってリバランスは常識ですが、記事には、一応の説明が加えられていました。債券50%、株式50%の割合で保有することを目標としている場合に、株価が下落すると、保有割合が崩れるので、債券を売却して、株式を購入し直すわけです。株価が下落したときに、インデックス投資家は株価を下支えする役割を果たしているといえます。
目先の企業業績は予想をはるかに超えて悪化しているが、目先の業績とは無関係に購入する投資家が存在することによって、PERが急上昇しているというのが草野氏の説明でした。
ただ、売り買いのバランスがこのまま維持されるという保証はなく、このバランスが崩れたらさらに株価が下落するのではないかと予想されています。日経平均は既に7,000円台であり、ここからさらに株価が下落するとかなり大変なことになりそうです。
しかし、大臣が酔っ払って会見するほどの余裕があり、このような大臣でも次期衆院選ではどうせ再選されるのでしょうから、日本国民は、日本経済の先行きに関してそれほど深刻に危惧しているわけではなさそうです。
仮に企業業績が急激に悪化するとしても、長期投資家の時間軸はもともと長いわけですから、感情的な売却や買い増しはせずに粛々と投資を進めたいものです。
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PBR
PBRを見れば評価は一変するわけで。
インデックス=リスクが低いとは思いませんが、
一気買いではなくコツコツ買ってる分には特に
PERなどでは意識しないでしょうかね?
PER/PBR/配当利回りは刻々と変化するものです
からその企業の財務基盤や事業の将来性・シェア
などトータルで見て買いたい銘柄は買っておく
という感じかなと思います。
投資スタンスはいろいろだと思いますが、5年?
10年?20年?でどこかで今より高い水準になると
思えば買えばいいし分からないなら買わないか
積立を毎月しておくかなというところでしょうか
ただ 今の株価は無理買いが入ってるように見えます
ね
様々な立場がありますので、資産面での割安性に着目する投資家がおられることは承知しており、それが誤りだということではありません。
ここでは、多くの投資家が利益面に着目して株式を売買しているのであれば(多くの投資家が資産面に着目しているのであれば、物凄い勢いの買いが入るはずなので、多くの投資家は資産面に着目していないのではないでしょうか?)、高いPERは、この先株価がさらに下落する可能性を示唆しているのではないかということを危惧しています。
この株価レベルからのさらなる下落というのは、貸し渋りなどの実体経済への大きな影響を与えるので、その覚悟をしておくべきかもしれません。
竜王さん
コツコツ投資している分には、PERも特に意識しませんね。ただ、50や60に近いPERというのは、「無理買い」が入っているというご指摘が当たっていると考えるのが常識的な考え方だと思います。「無理買い」がなくなったときに、さらに日経平均が下落するのかもしれませんが、ここからの下落は5,000円台といった株価水準を意味するので、影響はかなり大きそうです。
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