NEP(New Europe Properties)ファンドのホームページが閉鎖されたという情報がネット上に掲載されていました。
→詳しくはこちら このファンドについては、2-3年ほど前に、知り合いから勧められたこともあり、ホームページが閉鎖されたという情報を見て興味を抱きました。
このファンドは、東欧の不動産に投資するファンドですが、そもそも各種のリスクを冒してまで東欧の不動産という資産クラスに投資する意味が見出せなかったため、購入しませんでした。
有名な金融機関から販売されているファンドであれば詐欺リスクはありませんが、個人のIFAなどを通じて購入する場合には、詐欺リスクに注意する必要があります。IFAそのものが詐欺をするというより、詐欺ファンドを仲介してしまうケースが多いでしょう。私自身が金融機関以外からファンドを購入する場合には、以下の諸点に留意しています。
①ファンドが実在するかどうかを調べる。
当たり前のことですが、実在しないファンドに投資すれば資金は戻ってきません。ただ、ファンドという商品はいわば無形の商品であるため、海外投資家がファンドの実在を調べることは難しい場合があります。
私自身は、
Malipayon Fund Information などで検索して実在を確認しています。
②ISIN番号が発行されているか確認する。
ISIN(International Securities Identification Number)が発行されているか確認します。証券が発行された場合、ISINが発行されます。ファンドの場合も新規に証券が発行されれば、ISINが発行されます。国コードも記載されています。オフショアファンドの場合、KYG(ケイマン)、VGG(英国ヴァージン諸島)、BMG(バミューダ)などの国コードが付されたISINが付与されているか確認すべきです。
③必要な情報が一部掲載されていないことはないか?
詐欺ファンドの立場になってみれば、自分の情報は隠したいはずです。購入当初に気付くのは難しいかもしれませんが、何か必要な情報が隠されていることが多いと思います。
④ネットで検索しても日本語以外の情報がほとんどないのではないか?
オフショアファンドの場合、特に日本人限定に販売する必要はないはずです。もちろん日本人は有望な顧客ですから日本語情報があっても不思議ではないですが、日本語以外に英語や中国語のパンフレットやホームページがないというのは日本人を対象とした詐欺である可能性が否定できないと思います。
⑤アドバイザーは信頼できるか?
「信頼できる」の理由は、本を出しているとか、記事を連載しているとか、その程度の理由であることが多いのではないでしょうか?そのようなアドバイザーが、あなた自身のアドバイザーとして時間を割いてくれるとは限りませんし、本そのものが商売の一環であることも多いでしょう。
(続く)
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