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日興コーディアル証券のだんだん畑について

今週号のエコノミスト誌にも、日興コーディアル上場維持のグレー判断についての記事が掲載されていました。悪質なルール違反をした企業には、それなりの制裁が必要だと思いますので、日興コーディアル証券から販売されている「だんだん畑」という早期償還条項付きの利率ステップアップ型社債の問題点について考えてみたいと思います。

現在発売中のだんだん畑の商品概要は、以下のとおりです。

1年目 年1.10%
2年目 年1.20%
3年目 年1.30%
4年目 年1.40%
5年目 年1.50%

利率はステップアップしていきますが、「発行者の判断により、額面金額の100%の円貨で早期償還される場合があります。」
(同社ホームページより引用)

日興コーディアル証券だけではなく、この種の金融商品を販売している金融機関は増えていますが、少し検討してみれば、特別に有利な金融商品ではないことがすぐに分かると思います。以前同種の記事を掲載したことがあるので、ここに引用しておきます。

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パワーステップアップ預金
 当初3年間は1.3%の高金利を享受でき、4年目以降は、金利が0.2-0.3%ずつ上がっていくという商品です。図を見ると金利が徐々に上昇していき、10年目には3%という高金利を享受できる有利な商品のように見えます。しかし、4年目以降、満期を延長する権限を保有しているのは新生銀行なので、市場金利が預金金利より高ければ満期を延長し、市場金利が預金金利より低ければ延長しなければよいだけです。従って、金利が徐々に上昇していくといっても、満期が延長されるのは、預金金利が市場金利より低いケースだけなので、預金者にとって何らお得な商品ではありません。新生銀行で販売している商品ではありませんが、同様に、債券にも、金利がステップアップする代わりに、満期前償還条項(collable)が付いている商品があります。
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だんだん畑も、基本的には同じような商品であるため、何らお得な商品ではありません。この種の商品が満期償還されるケースというのは、金融商品で予定されている利率より金利が上昇するケースです。金利が上昇すると予想しているのであれば、中長期固定金利の債券はそもそも購入すべきではありませんが、ステップアップ金利の債券も、よほど金利がステップアップするのでなければ固定金利の債券と比べて若干ましという程度です。他方、金利が低下するケースですが、この場合には、満期前に償還されてしまいますので、金利が低下した場合には、市中金利よりも高い金利を享受することができなくなります。これに対して、固定金利の債券では、満期前償還されることがないため、市中金利よりも高い金利を享受することが可能です。

この種の商品を勧められた場合には、「投資家が選択権を持つ商品はないのですか?」と質問することをお勧めします。


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