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最近破綻本を見かけません その4

財政破綻の可能性やその時期を推測する場合、そもそも、「財政破綻」の定義が問題となります。

「理論的な考え方によれば、プライマリー・バランスの将来先までの合計額を金利で割り引いた現在価値が、現在の政府債務残高を下回れば財政破綻の状態と言う」とされています。
http://criepi.denken.or.jp/jp/serc/topics/chouki14.html

投資をしていない人にとっては何のことかさっぱり分からない定義と思われますが、株式投資(バリュー投資)をしている人にとっては一目で分かる定義です。プライマリーバランスの黒字を無限の将来まで合計して現在価値に割り引いた場合に、その現在価値が、現在の政府債務残高を下回れば(つまり完済できなければ)、「財政破綻」状態にあるといえます。

しかし、無限の将来までのプライマリーバランスを推定することができないので、この定義では、そもそも財政破綻するかどうかを推定することが不可能となります。

より現実的な定義では、「プライマリー・バランスが赤字を続ければ、政府債務残高は増加し続ける。赤字幅が大きければ、政府債務残高が名目GDPを上回って伸びるから、政府債務残高対名目GDP比は一方的に上昇していく。この状態が長期間続けば、いずれ政府債務の返済が不可能になる財政破綻に追い込まれる。逆に、プライマリー・バランスが黒字を続ければ、政府債務残高は減少し、黒字幅が大きければ政府債務残高対名目GDP比も低下していく。」
http://criepi.denken.or.jp/jp/serc/topics/chouki14.htmlより引用

結局、現実的な定義としては、プライマリーバランスが少なくとも黒字になることが必要で、プライマリーバランスが赤字である現状は、将来的に財政破綻が現実化するための必要条件を満たしているといえます。

ただ、我々庶民の側から見た場合には、「国民の生活水準を著しく切り下げずに」という観点を追加すべきであると思います。いくらプライマリーバランスが黒字になっても、過度の増税などで国民の生活水準が著しく切り下げられてしまえば、国民の実感としては国家が破綻したといってよいからです。

以下、「国民の生活水準を著しく切り下げずに、プライマリーバランスを黒字化し、債務残高の対GDP比の発散を食い止められるか」どうかについて、専門家のシミュレーションを参考にして検討したいと思います。

(続く)
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コメント

最近の破綻本

いつも貴重な情報有難う御座います。
確かに景気回復によって破綻本は減ってます。
最近書店で、「2008年日本沈没 藤井●喜」「2010年の衝撃 浅●隆」「世界同時バブル崩壊 藤原●哉」を見かけました。
全部に目を通した訳ではないのですが、特に浅●さんの本には居住者が海外ファンドを保有し満期になった際の課税、或いは推計課税のリスクを含めた税務的記載が決定的に不足しています。
また外銀海外口座を資産保全目的で開設するよう勧めていますが、日本の居住者のままでは、結果的に課税回避目的の脱税の疑いを持たれる危険を警鐘すべきかと思います。数年前に比べ明らかに海外送金後に所轄税務署の問い合わせや、銀行によっては日銀への報告者を転送してくるケースを聞きます。

「外銀海外口座を開き海外金融資産の有益性を享受するには、非居住者になる必要が有ること」が常識になれば
破綻ビジネスの被害者は減っていくでしょう。

また先にPALCOMさんが述べられたように上記の本は「狼少年」的イメージから現実の破綻のリスク認識を却って薄めてしまう可能性を感じます。


上記訂正。

申し訳ありません。編集出来なかったので訂正します。
明らかに海外送金後に所轄税務署の問い合わせや、銀行によっては日銀への報告者を転送してくるケースを聞きます。
→明らかに海外送金後に所轄税務署の問い合わせが増えている様ですし、銀行によっては日銀への報告書を転送してくるケースを聞きます。

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浅い、藤○厳喜、藤原の破綻本は論外ですね。いつも同じ内容です。数年すると、ブックオフで投売りされています。

ビットさん
コメントありがとうございます。浅井本はまだ出版されているのですね。今度は、2010年ですか。浅井本は、税務関連の記載が全くありません。ご指摘のとおり、推計課税のリスクというのは、無視できません。また、税務署からの問い合わせというのは、やはり増えているのですね。特に地方だと海外送金も少ないようですし、地方の場合、目立つということはあるのでしょうか?

愛犬爺さん
浅井、藤井、藤原の破綻本は、いつも同じ内容です。でも、破綻本を買っている人に言わせると、同じ内容だと分かっていてもつい買ってしまうようです。どうしても気になるのなら、過去の予想が当っているかどうか確かめられますので、ブックオフで中古本を買えばよいと思います。

浅井氏の本、ちょいと立ち読みしましたが(^^;
以前の、MANのファンド、続いてニュージーランドの不動産から、今度はお勧め(と言うか売りたい商品)は東欧ファンドに変わったようですね。

後、以前「やっぱり危ない投資信託」で散々な書評を書かれていた水沢氏の新著「やっぱり危ない個人向け国債」、国債の商品としての批判よりも政権批判に重きが置かれていて、政治家・お金持ちはもう海外に資産を移し終えて国債のデフォルトを望んでいると破綻本になってしまってます、でお勧めは Goldとトヨタなどの国債優良企業の社債、うーん、いかに世界のトヨタといえど日本が破綻すると無事でいられないと思うんですけどねぇ。

しかし、この前実家に帰ったとき浅井本が何冊かあったからちょっと慌てた。

何故、東欧なのか?

今度は東欧ファンドですか。要は、東欧ファンドを売りたいということでしょうね。財政破綻の可能性があるから資産保全が必要だという指摘を信じるとしても、何故、東欧なのか、何故、浅井隆の勧めるファンドでなければならないのか、冷静かつ論理的に考えれば、答えは出るはずだと思います。

資産保全しましょうという話が、いつのまにか「海外投資をして儲けましょう」という話にすりかわっています。資産保全目的で東欧にお金をつぎこむのであれば、市場平均以上には負けないETFで問題ないはずです。

どこかですでに日本は破綻していると聞いたことがあります。

投資信託マニアさん

破綻の定義をどうするかによっても結論は異なりますが、国家が本来的に果たすべき役割を国民に押し付けなければ国家運営できなくなる状態も破綻に含まれると考えると、破綻していると考えて間違いないのではないでしょうか?

国の財政はすでに夕張以下と聞きました・・お金が紙くずになるのも時間の問題です・・

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