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不安を感じながら海外投資を開始することはお勧めしません

HSBC香港への口座開設に関して、下記のコメントをいただきました。

「HSBC international bank (Jersey)に口座開設をしようか、HSBC香港にしようか迷っています。英語は読み書きは辞書さえあればそれほど不自由はしない程度の力です。リスニングとスピーキングは苦手でゆっくりはなしていただければやっとわかる程度でしょうか。香港は中国の一部なのでなんだか不安なのです。杞憂でしょうか?多くの方がHSBC香港を選んでおられるので、遠方はやはり何かあったときに不便ということでしょうね。HSBC香港の信用格付けはチリと同じと聞きましたが、大丈夫ですか?(Jerseyの格付けは調べてもわからないのですが…)」

まず、どの銀行に口座を開設するかどうかを検討する前に、どのような目的で海外の金融機関に口座を開設するのか明確にすべきだと思います。海外の金融機関に対して各種の不安を抱かれているにも関わらず、海外の金融機関に口座を開設しようとお考えなわけですから、海外の金融機関に対する不安を上回る何らかの不安をお持ちのはずです。一般に、その不安は、日本国の先行きに対する不安であることが多いですが、日本の成長に懸念があるというのであれば、日本の金融機関を通じて海外投資をすれば足りることになります。

日本の財政破綻を懸念されており、その保険のために海外の金融機関に口座を開設するというのであれば、本ブログで折に触れて言及しておりますように、ほとんど意味がないので止めるべきだと思います。

財政破綻を懸念して海外投資を開始する方は、不安感が先に立っており、投資に関する知識や語学能力が十分でない方が多く、それ自体大きなリスクといえます。日本の財政破綻リスクを定量的に考えれば、そのような大きなリスクを負うことを正当化するだけのリスクが日本にあるとは考えにくいです。

次に、海外金融機関の所在国についての不安ですが、「香港は中国の一部なのでなんだか不安」とお感じであれば、その不安の中身を具体的にされるべきだと思います。香港は中国の一部ではありますが、少なくとも現在のところ、中国の政治体制とは全く異なる政治体制を採用しています。中国の一部で不安ということは、例えば、中国に財産を没収されるのではないかというような漠然とした不安なのでしょうか?

最後に、海外金融機関ですが、国家の格付けと民間の金融機関の格付けは、当然のことながら、全く異なる理論を用いて行われています。従って、HSBC香港の格付けとチリの格付けを比較することには無理があります。香港やシンガポールを選ぶ方が多いのは、地理的に近いことと、日本人向けのサービスを提供している企業が多いからです。なお、「HSBC香港の信用格付けはチリと同じと聞きましたが、大丈夫ですか?」というご質問ですが、海外投資をしようというのですから、HSBC香港の財務諸表をご覧になって判断すべきです。

結論的には、現段階では、海外に口座を開設すること自体をお勧めしません。海外に口座を開設することによって増えるリスクの方が、海外に口座を開設することによって回避されるリスクよりよほど大きいと見受けられるからです。


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コメント

ありがとうございました

お見通しですね。おっしゃるとうり、日本の先行き、特に国債(すでにたくさん買っちゃいました。)のデフォルトとか、徳政令という言葉を聞いて、ネットで調べて海外銀行を考えました。でも国内銀行よりはHSBC銀行のほうが信用格付けは高いようですね。やはり私には無理かな~。

手動拍手、一票。

正論ですね

わたしは、最近アメリカの証券会社とHSBC香港に口座開設しましたが、HSBCはまったくつかっていません。アメリカの証券会社は、海外口座のリスクは日本より高いと思いますが、ETFの圧倒的な豊富さと手数料の安さが魅力で実用的に利用しています。税金が面倒で悩みの種です。日本の金融機関が低コストで魅力的なビジネスをしてくれればベストですが、税制優遇と言語の壁に頼っているかのように見えます。

urabuさん

日本は金融鎖国時代が長かったので、海外口座を開設することを特別なことのように思う傾向がありますが、海外口座を開設すること自体は、何ら困難なことではありません。

問題は、開設した海外口座をトラブルなしに活用できるかという点にあります。

トラブルを避けるためには、まず、日本の金融機関での海外投資を2-3年経験してから、海外口座を開設すべきなのですが、日本の財政破綻を動機として海外口座を開設する方には、この原則を無視している方が多いです。

オペラ座の怪人さん
実際のところ、日本が狭義の財政破綻を起こす確率は低いですから、HSBC香港に銀行口座を開設しても、全く活用しないまま休眠口座になってしまうと思いますし、事実、そのようになっている口座が多いです。日本の金融機関では行えない投資を積極的にするつもりでなければ、海外口座を開設しても大した役には立たないはずです。

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