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海外投資と相続 その1

海外口座関連のトラブルで今後非常に増えると予想されるのが相続です。そもそも、相続手続きは、国内口座でも非常に手間がかかるので、海外口座ともなると、その手続きの複雑さは想像を超えるものがあります。

共有名義の場合、預金を引き出す権限を有する名義人がいるので、預金を引き出せなくなるということはありませんが、それでも、死亡者(deceased)の名義の抹消は必要です。

もちろん、口座名義を抹消するということは重大なことですから、「名義人○○は死亡しました。」と電話をかけて足りるわけはなく、法的な手続きを踏む必要があります。

死亡の事実を証明する書類としては、死亡診断書、死亡届、除籍謄本などが必要になりますが、これらは、弁護士など資格を有する者によって認証されたcertified true copyでなければなりません。これらの書類は、提出先国の公用語に翻訳しなければならず、且つ翻訳者によるaffirmation(翻訳内容に誤りがないことを公証人などの面前で宣誓する、一種の公証手続き)が必要です。翻訳が必要なことを考えると、やはり、英語国以外の国に安易に口座を開設することは控えたほうがよいと思います。

さらに、日本で認証されていても、外国では公文書扱いになりませんから、提出先国の駐日大使館(領事館)による認証が必要になります。ただ、これでは非常に面倒なので、いくつかの国とは相互に認証不要条約(ハーグ条約)が締結されています。書類の提出先がハーグ条約締結国である場合には、日本の外務省が発行する付箋認証(アポースティーユ)をもって、提出先国の駐日大使館(領事館)による認証に代えられることになっています。

アポスティーユの取得手続きはこちら。
→実際には、弁護士や行政書士などの代理人を選任するのが通常です。
ハーグ条約に加盟している国についてはこちら。
→シンガポールは加盟国として記載されていません。香港・アメリカは加盟国です。属領は当然には加盟国として扱われませんが、ジャージー島、ガーンジー島、マン島、ケイマン諸島、バーミューダ諸島は加盟国として扱われます。

海外口座の相続手続きは非常に複雑で、その手続きを行わなければならないのは本人ではなく、遺族です。共有名義にすれば大丈夫というような書き方の本が多いですが、共有名義でも手続きは複雑ということを銘記しておく必要があります。
 






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コメント

海外口座の相続について

PALCOMさん、こんばんは

この相続については私も少し調べましたが、何か遺族が日本と香港を往復すれば何とかなるというレベルではないような感じを受けました。
万が一のことを考えると、海外口座の維持にもそれなりの覚悟が必要ですね。


カルロスさん、こんにちは。

おっしゃるとおりだと思います。

日本語の分かる弁護士を探さなければなりませんので、大変です。それでも、香港なら、まだ日本語のできる弁護士はいますが、マン島などになるとまずいないのではないでしょうか?

名義人の死亡を届け出ずに、パスワードを共有して口座を使い続ければよいと安易に考えている方がほとんどだと思いますが、法的に問題がありますし、あまりいい加減な取り扱いばかりだと日本人は口座開設不可ということになりかねません。

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