周知のとおり、日本の財政事情は極度に悪化しており、方法論に差はあるものの、財政の建て直しが急務であることに反対する意見はほとんどありません。国と地方の借金を合わせて1,000兆円を超えるという額もさることながら、プライマリーバランスが赤字のままなので、債務残高の対GDP比が増加し続けていることは極めて問題といえます。消費税率を上げれば景気が悪化するし、かといって地方交付税をさらに削れば地方は持たない、公共事業費を削ればGDPは低下する可能性がある、一方で社会保障費の自然増が年1兆円というのでは、整合性のある解決策はないのではないかという気がしてきます。
そこで、日本の財政破綻のリスクヘッジとして海外口座を開設したいという方が増えていますが、本当に、財政破綻のリスクヘッジとして海外口座を開設すべきかどうか、きちんと検討した上で海外口座を開設されている方は少ないように思います。
大雑把にいってしまえば、「国内で資産を運用するリスク」>「海外で資産を運用するリスク」という判断をするのであれば海外に口座を開設すべきといえます。この点、一番問題視されなければならないのは、財政破綻とか、預金封鎖などの言葉に踊らされて、「国内で資産を運用するリスク」のみがクローズアップされて、比較対象すべきである「海外で資産を運用するリスク」が全く無視されているということです。理解に苦しむのですが、「財政破綻→預金封鎖→20%の資産課税のリスク」を避けるためには、為替リスク(20%程度の変動は珍しくない)を負うことは厭わないのでしょうか?あるいは、為替リスクなどというものは頭から消えているのでしょうか?
以降の記事では、あまりにも蔑ろにされている「海外で資産を運用するリスク」について検討していきたいと思います。
関連記事:
財政破綻と海外口座 その2 財政破綻と海外口座 その3
同感です
為替取引はボラティリティが大きいうえにバリエーションも難しいので、預金封等によって資産を失う確率より、外国為替で損する確率の方がよっぽど大きいと思います。
それに、実際に預金封鎖等が実現した場合、
(1)国内居住者の海外資産は資産課税の対象外なのか
(2)海外口座の資産をどうやって換金するのか
という問題もあります。
なので、いざというときに海外に脱出できるほどの資産がある人以外、海外口座が預金封鎖等のリスクヘッジにはならないと思っています。
それと、個人的には、預金封鎖よりインフレの可能性の方が高いのではと思っています。
長文失礼しました。
TBさせていただきました。
外国為替は重要です。
現在、私は円が安すぎて身動き取れません。
日本の証券会社経由で外貨建て商品を購入している個人投資家は本当に外国為替の事、本当に考えているのかなあと感じます。
HKDやTHBなどレートが最悪です。片道3%です。
株価が上がれば、OKと言うことでしょうか?
それもありでしょう。
オフショア生保ネタでTBさせていただきました。
時間がある時にでも寄ってください。
よろしくお願いします。
※上海蟹ネタもかなり充実してきました。笑
預金封等によって資産を失う確率より、外国為替で損する確率の方がよっぽど大きいと思います。
→常識的に考えればそうですよね?預金封鎖という言葉がショッキングなので思考が停止してしまっているのでしょうか。
それに、実際に預金封鎖等が実現した場合、
(1)国内居住者の海外資産は資産課税の対象外なのか
→この点については、別の記事でさらに検討してみます。
スマイリーさん
コメント&TBありがとうございます。
為替手数料は非常に大きいので、運用利回りを下げる大きな要因ですね。
FPIは、日本人にも人気がありますね。本当は、日本の居住者が海外生保に加入する際には、総理大臣の許可が要りますが、非居住者なら許可も不要です。非居住者であることにはメリットとデメリットがあるので、制度を上手く利用して運用していきたいものです。
来年は、私も1年間アメリカ暮らしになりそうです。TOEFLの勉強をしなければなりません。本業が非常に自由度の高い職業なので、インターネットさえあれば、どこで暮らそうとも関係ありません。HSBCのドル建てクレジットカードもありますし。便利な世の中になったものです。
がんばってください。
以前、水瀬さんのブログ中でちらりとアメリカ暮らしの話聞きました。本当だったのですね。
アメリカは物価が高いから大変ですよね。
私は憧れうんぬんより、まず生活費、支出などが先立ってしまいます。
よって現在の会社でも、西側諸国の現地法人には全く興味がありません。
どこで生活するにせよ海外で日本を客観的に見ることが出来る機会が出来たと言うことは良い事です。
人種や宗教の違う人々と接して、一周りも二周りも人間的に成長することでしょう。
がんばってください。
こんばんは
少し前の東洋経済にものっていましたが、財政赤字が進む日本は、国家としては円安でマイルドなインフレ政策を採らざるをえないと書いておりました。
でも、ほんの1ヶ月前にびっくりするようなガソリン高に悩んだり、今トヨタやホンダが為替差益込みで最高益を吐き出しているのを見るにつけ、いまの為替レートが適切なのか不思議に思います。
もちろん企業業績が良くなくては給料は上がらないですが、少なくても生活者にやさしい環境とはエイナイキがします。
さて、もしよければ相互リンクをお願いしたいのですが。私自身投資に関係ないネタも盛り込んでいるのですが、PALCOMさんの質の高いネタに追いつくように頑張ります。
外国暮らしはスマイリーさんのほうが先輩ですから、色々教えてください。先進国移住は、お金がかかって大変ですね。でも、投資はどこにいてもできますから、外国暮らしを資金面で強力にサポートしてくれます。
bistrostocksmangerさん
香港資産運用奮闘記の体験談読ませていただきました。BOOM証券、ETFがたくさんあって、いいですよね。
BOOMネタも随時掲載していく予定です。
相互リンク、もちろんOKです。
日本円は、本来の価値よりかなり安く見積もられていますので、輸出企業にとっては笑いが止まらないことでしょう。
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