インド及び高度成長期の日本など、エマージング諸国への長期投資によって、早期リタイアなどの目標を達するのに十分なリターンが得られるという記事をご紹介しました。ただ、エマージング諸国の中には、将来が期待されながらも離陸できずに失速してしまった国も多く(インドネシアなど)、エマージング諸国への投資をポートフォリオの中心に据えることに抵抗がある方も多いはずです。
先進国への長期投資では十分なリターンが得られないかというと、もちろんそのようなことはなく、10-20年間かけて、資産を5-10倍に増やすことは十分可能です。むしろ、10-20年間かけて、株式投資で資産を増やせない日本の現状が異常というべきでしょう。
確かに、エマージング諸国への投資が上手くいった場合に比べるとリターンは低いわけですが、エマージング諸国への投資には、その分、先進諸国への投資に比べて大きなリスクが伴うので、これは仕方がないことです。
ここ10数年の先進諸国への投資で、リターンが高かったのは、北欧諸国への投資であり、Fidelity Nordic Fundの累積リターン(1990年に設定)は、1589%に達しています。4年で倍のペースですから、複利ベースで17-18%の利率で回っていることになります。正確な順位は忘れましたが、スウェーデンは、20世紀のインフレ調整後通算リターンでも、上位1-3位に入っています。投資対象としては忘れがちな国々ではありますが、長期にわたって高いリターンを誇っていることは覚えておいて損はないでしょう。
Fidelity Nordic Fundの主な投資対象は、Nokia、Nordea Bank、Norsk Hydro、ABB、Ericsson、Novo Nordiskなどの大企業です(2007年9月現在)。
スウェーデンその他の北欧諸国については、このブログでも、その税制について検討している最中ですが、税制についての議論は抽象的になりがちなので、北欧諸国の株式投資の高いリターンを知っておいた方が議論にも興味が沸くのではないかと思い、ご紹介しました。
いずれにしろ、株式投資=自国株式の回転売買、海外投資=FXという固定観念は早く捨て去って欲しいものです。
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