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混合診療と医療亡命 その4

混合診療について検討しています。

日経メディカルの記事が指摘するように、混合診療の解禁の本質は、民間医療保険の導入であり、医療の市場化であることを理解すれば、話は簡単ですが、この事実が国民の間で共有されているようには思えません。

混合診療の解禁の本質が医療の市場化であるとすれば、混合診療解禁後の日本の状況を予測するには、アメリカの状況を参考にするのが最もよいことになります。

三重県医師会のホームページを見ると、技術料を日米で単純比較した場合に、2倍から10倍ほどアメリカの方が高くなっています。

ウィッチドクターさんから、「ヒラリークリントンが以前より国民皆保険の導入を訴えていますが、その先駆者である日本の皆保険制度が崩壊しているのはおっしゃる通りです。アメリカの異常なほどの医療費にもびっくりしますし、万人に聞こえのいい公約ですが、その財源をどうするのかという点については疑問が残ります。」とおっしゃっているのは、当然です。

そうすると、混合診療の解禁の本質が医療の市場化であるとすれば、医療費も市場原理によって決まることになり、採算に乗らない地域や民間保険でカバーできない疾病保有者は切り捨てられていくことになるでしょう。

実際、三重県の尾鷲市でこの事態を予測させる出来事が起こっています。私は三重県出身なのですが、同じ県内にも関わらず、交通が不便なので尾鷲市には行ったことはありません。このため、このような地域にありがちなように、病院から産科医がいなくなってしまいました。この状態を回避するために、高年収で産科医を1年契約でスカウトしました。この年収が5,500万円ほどだったのですが、これが高すぎるということで、議会で問題になったらしく、そのことも原因となり、産科医は契約を更新しませんでした。サラリーマンからすれば、年収5,500万円は夢のような額ですが、医療費も市場原理で決まるという原理に立てば、不当に高いとはいえないでしょう。冒頭でご紹介したように、医療費も市場原理で決まるシステムを採用しているアメリカの医療費はそれ位するからです。また、産科医がいなければ、尾鷲市民は出産のために県内の中核都市まで行かなければならないので、その費用や時間を勘案すれば、年収5,500万円を提示しても産科医に来てもらった方が得でしょう。

この問題を回避するために、医学部卒業後に、一定期間、僻地での診療を義務付ける案が検討されていますが、医学部に入学すること自体、敬遠されることになれば、問題はよりいっそう悪化します。

根本的な原因は、日本人の国家への過剰依存にあるので、これを直さない限り、問題は解決しないでしょう。冒頭でご紹介した三重県医師会のホームページによると、社会保障費より公共事業費(という名の生活保護費)が多いのは、主要先進国では、日本だけのようです。立派な道路ができて、立派な病院に着いたけれど、医者がいなかったという話では笑えません。

混合診療の解禁により、低中所得者や過疎地居住者は、かなりの負担を被ることになるでしょう。

(続く)
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コメント

ビットさん

いつも貴重なコメントありがとうございます。

PALCOMさんの予想は数年以内に確実に実現化します。
→私自身、ブログ記事を書くまで、混合診療という言葉しか知らなかったのですが、冷静に考えていくと、このようになるのでしょう。おそろしいことです。

すでにアメリカから高額の報酬を得られる高名な医者(定期的に彼の事を名医としてテレビで宣伝しています。)をスカウトしてきて、わざわざ安い日本の保険診療をさせて身近に迫った解禁に備えているグループもあります。
→「神の手」とかいう宣伝文句も記載されていますね。こういう宣伝文句もOKになっているのでしょうか?医療の市場化を予測させるホームページです。

国民はほとんど何も知らされていませんが・・・
→ここが問題なんですね。国民には直接影響ないような問題と思わせて、興味を逸らせているのでしょう。一旦、混合診療が解禁されたら、医療の市場化はあっという間に進むのでしょう。

尾鷲の産科

5000万の報酬が高すぎるという声があがりましたが、
それにもかかわらず、希望者が出てこない状況についてはあまり報道されません。私も有資格者ですから、これに立候補することはできますが、あの町で産科医療の全責任をもたされ、常に公人として暮らしていくことを考えるとたった5000万の報酬ではあほらしくてやる気になりません。

ちなみに尾鷲の住民に聞くと、お産に関しては、松阪まで出て行って出産するのがすでに当たり前になってきており、現状を考えると、出産に関しては施設の集中をしていくしか方法はないのかなと思われます。

おわせさん

コメントありがとうございます。

5000万の報酬が高すぎるという声があがりましたが、
それにもかかわらず、希望者が出てこない状況についてはあまり報道されません。
→おっしゃるとおりですね。結局、市場原理で報酬が決まるとすれば、これでも安いということなのでしょう。今までが、市場原理をあまりに無視した報酬体系だったので高すぎるように思うだけなのではないでしょうか。

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