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集中投資はリスクが少ない? その1

リンク先のRennyの備忘録で、集中投資でなければ資産は増えないという趣旨の広告についての批判記事が掲載されていました。

広告の内容は以下のとおりです。
DIAMOND onlineより引用

----------------------引用開始-------------------------
今回の格言    
    分散投資で資産は増えない。
    あなたはこれから集中投資

投資の本などには、リスクは分散するように書いてあります。

たとえば、株式、投資信託、不動産など異なる投資への分散、そして外貨預金などを利用した国内と海外への資産の分散、また株式でもさまざまな業種の銘柄に分散するなど、各種の方法があります。

しかしこれは、億単位の資産がある人の「守りの投資」の方法です。

これから資産を大きく増やそうという「攻めの投資」の場合は、「集中投資」をするしかありません。

分散投資では、投資するすべての市場に関する知識が必要になります。

最初は自分に合った投資の分野に集中して勉強したほうが効率的です。1つのことに他人よりも詳しくなれば、それだけリスクも少なくなります。

まずは、自分の好きな分野、得意な分野をみつけて、徹底的に知識を身につけ、経験を積んで資産を増やすことが大切です。
----------------------引用終了----------------------------

一見説得力があるが、よく考えると全くでたらめという文章があります。この広告もそのような類の文章です。

統計の教科書に、昔、アメリカで、「戦場の方が死亡率が低いから、兵士になろう。」というような文句で兵士を勧誘したという話が書いてありました。よく考えると、戦場にいる兵士は皆若いので、比較するのであれば、戦場にいない若者と戦場にいる若者の死亡率を比較すべきですが、勧誘では、老人も重病人も含めた母集団の死亡率と比較してあったということです。いつの時代も、頭を使わない人は、命もお金も取られ放題ということです。

さて、広告では、「これから資産を大きく増やそうという「攻めの投資」の場合は、「集中投資」をするしかありません。」と言い切っています。聞き手の知力にもよるでしょうが、短い文章で畳み込むように断定すると、論理的に正しくなくなるにも関わらず、かえって説得力が増すことが多いようです。

断定調の短い文章(広告や政治家のスローガン)というのは、論理的に過度な単純化が行われているので、隠されている事実(hidden assumption)を具体的に表に出させるように仕向けて反論するのが効果的でしょう。

まず、この文章の場合、「大きく」の定義が不明確です。また、どの程度の収入の人を念頭に置いているのかよく分かりません。さらに、どの程度の期間で資産を増やしたいのかも不明です。

この広告では、前置きとして、「お金の知性」を身に付ければ、学歴や職歴とは関係なく年収は増えるという文章が記載されているので、現在、「さしたる特技や能力もないので年収が低迷しており、これからも本業で大きな年収アップが見込めない人」を念頭に置いているのでしょう。「大きく」というのは、一般的には、億単位ということでしょう。とすれば、この文章は、下記のような文章に改めるべきです。

「現在低年収で、これからも年収アップが見込めない冴えない人生を送っているあなたが、これから短期間の間に資産を1億円以上に増やそうという「攻めの投資」をする場合は、「集中投資」をするしかありません。」

こうすると非常に失礼ですが、正しい文章になります。もちろん、広告としては使えませんが。

学歴や職歴とは関係なく年収が増えることはありますが、学歴や職歴とは関係なく年収が決まる世界は、基本的に、学歴や職歴で年収が決まる世界より数段厳しいはずです。そうでなければ、それなりにきつい受験勉強をしてまで大学に行こうとは思わないでしょう。「集中投資」という名のギャンブルも、そういう厳しい世界のはずですが、広告では、集中投資をすると、リスクが減るので、厳しい世界ではないというような文章が続いています。

これは、おいしそうな話ですね。お金を増やしたいと思っている人なら、思わず身を乗り出してしまいそうです。さらに検討してみたいと思います。

(続く)
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