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書評-希望格差社会 その1

秋葉原で無差別殺人事件が起こってしまいましたが、いわゆる格差問題に一定の関心を抱いてきた方であれば、「ついに起こってしまったか」という感想を持つ方が多いと思います。

少し前の本になりますが、「希望格差社会」(筑摩書房・山田昌弘著)にも、「他人が自分と同じ不幸になることを願う気持ちを「エンビー型」と呼んで、このタイプの嫉妬が近年増えている・・・。目的合理的でない犯罪は、この「エンビー型」嫉妬を原動力にひきおこされる。・・・人生を捨てている人に怖いものはない。死刑になる可能性があろうとも、刑務所に入れられようとも、意に介さないだろう。なぜなら、「努力しても報われない日常生活」こそが、彼らにとっての「獄」だからである。」という記述があります(p.209より引用)。

また、「・・・単に、職業的に不安定な人々の増大によって引き起こされる影響は、経済の領域に留まるものではない。人々の「希望」という心理的問題とも直結している。・・・その兆候は既に現れている。2003年には、未成年の女性を誘拐する事件などが増え、その容疑者の多くは、無職の若者である。」という記述もあります(p.128より引用)。

「希望」を「今日より明日、明日より明後日の人生がよくなること」と考えると、「希望」がなくなった人たちが、「エンビー型」嫉妬を原動力とした目的合理的でない犯罪に走ることは容易に想像できます。テレビのインタビューで50代の市民に意見を聞いていましたが、「他人の命を何とも思わない自己中心的な若者」という捉え方をする人が結構います。しかし、今回のような目的合理的でない犯罪については、的外れな意見です。自己中心的で、自分の利益のみを中心に考えるのであれば、目的合理的でない犯罪(全く自分の利益にならない犯罪)は犯さないはずだからです。

p.114に「増える非正社員/減る正社員」という表がありますが、1995年から2001年にかけて、正社員数が125万人減り、パートアルバイトが175万人増えています。正社員数は、15-24歳の年齢層で、実に207万人減っています。これは、名古屋市の人口にほぼ匹敵します。

(続く)

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
(2004/11)
山田 昌弘

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コメント

希望格差社会

ぼくは、秋葉原の事件の容疑者のネットでの発言を読んで、思わず妻や友人たち、家族に感謝しました。自分が暴発せずになんとかこれまで生きて来られたのはこれらの人々とつながって居る感じがずっとしていたから、という気がします。

もちろん、殺人事件を正当化することはできませんが、社会全体からの疎外感というのは、非常につらいものがあると思います。そうすると、怒りの矛先が社会全体に向かう凶悪事件が増えるのは自然なことであるように感じます。

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