プロフィール

PALCOM

Author:PALCOM
Patent and Legal Com (HK) Ltd.

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

全ての記事を表示する

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「日本は物価が高いから、デフレでもよい」という考え方について その2

原田泰氏の著書「デフレは何故怖いのか」を読みながら、「日本は物価が高いからデフレでもよい」という考え方の是非について検討しています。「日本は物価が高いからデフレでもよい」という考え方は一般的には受け入れられやすいと思いますが、そうなれば、デフレであることが正当化されるということですから、日本はデフレから脱却できなくなるはずです。

日本は物価が高いということを正確に言うと、日本は外国に比べて物価が高いという意味であり、つまり、内外価格差があるということです。原田氏によると、「コストが高いということは、労働生産性が低い」ということなので、内外価格差があるということは、日本の労働生産性が低いことに他ならないそうです。

「コストが高いということは、労働生産性が低い」という部分は、経済学ではほとんど常識のようなものであるようで、原田氏の著作には説明がありませんでした。もう一度敷衍します。

A社:総人件費=1億円、生産高=車100台
B社:総人件費=10億円、生産高=車100台

A社は、車1台当たりに100万円の人件費をかけているので、利益率を仮に2割とすると車1台を120万円で販売することになります。

一方、B社は、車1台当たりに1000万円の人件費をかけているので、利益率を仮に2割とすると車1台を1,200万円で販売することになります。

もし、A社とB社が同じ車を作っているとすれば、B社はいずれ市場で淘汰される運命にあります。つまり、コストの主要部分が人件費であるとすると、物価は生産高当りの総人件費によって決まることになります。

物価=利益率×(総人件費/生産高)
  =利益率×(一人当たり人件費×労働者数/生産高)
  =利益率×(一人当たり人件費/(生産高/労働者数))
  =利益率×一人当たり人件費/労働生産性

「内外価格差があるということは、日本の労働生産性が低い」ということであれば、「日本は物価が高いからデフレでもよい」という考え方は誤りであることが分かります。何故なら、「内外価格差があるということは、日本の労働生産性が低い」というのであれば、労働生産性を上昇させるのが素直な解決方法だからです。デフレというのは、物価一般の下落であり、労働生産性の問題というのは、どちらかという個別の産業レベルの問題ですから、「日本は物価が高いからデフレでもよい」という考え方は、働きの悪い社員の給与だけを下げればよいのに、社員全員の給与を下げるようなものといってよいでしょう。

もっとも、「日本は物価が高いからデフレでもよい」という考え方はそのままでは成立しなくても、「デフレであることが日本の労働生産性を上昇させ、結果的に、内外価格差の問題を解決するのではないか?」という反論があり得ます。原田氏は、この意見についても反論しています。

(続く)
スポンサーサイト

<< 「日本は物価が高いから、デフレでもよい」という考え方について その3 | ホーム | 海外投資とマルチ商法 >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。