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公共事業は無駄か? その5

本ブログで、以前に公共事業について検討した記事を、今年官僚になられたtoddyさんのブログでご紹介いただきました。

経済学2つの疑問-toddyの日記~真理を追究する日々~

toddyさんの疑問は、乗数効果についてです。「一般的には、公共事業の有効性・正当性を示す1つの理論として用いられている乗数効果ですが、その論理にどうも納得がいかなかったのですね。単純に言えば、公共事業によりお金をくるくる回すことで景気浮揚効果が得られるということですが、お金をくるくる回すだけなら、失業手当でも変わらないように思えます。それを考えると、公共事業の本当の価値は、公共事業によってできたもの(や創造された価値)で評価されるべきだと思います。乗数効果を考えるということは、そこから焦点をずらし、必要以上の公共事業を行うことにつながってしまうような気がします。」とおっしゃっています。仮に乗数効果を知らなくても、同じような疑問を持たれた方は多いと思います。私もそうでした。

Wikipediaによると、「乗数効果(multiplier effect)」とは、「一定の条件下において有効需要を増加させたときに国民所得が乗数によって増加する現象」です。失業が存在する状態で、政府が投資を増やすと、国民所得の増加→消費の増加→国民所得の増加→消費の増加というサイクルが繰り返されることによって、最初の投資の乗数(掛け算)倍の効果が得られるわけです。国民所得は乗数倍増加するわけですし、政府は乗数倍増加した国民所得に課税して初期の投下資本(あるいはそれを上回る額)を回収すればよいので、一種の三方一両得のような状況になるわけです。

もし、このようなことが本当に成り立つのであれば、公共投資は止まらなくなるでしょうし、実際に、日本ではそうなりました。

乗数効果は、公共投資によって形成された財そのものの価値ではなく、公的部門から民間部門へお金を移すことの効果によってもたらされるものであるとすると、公共投資によって形成された財そのものの価値は重要でないことになります。

これは、地方から選出された頭の悪い政治家にとっては大変都合のよいことです。とにかく、公共投資によって形成された財そのものの価値は大して重要でなく、ばらまくことにそのものに意味があるというのであれば、やりたい放題にばらまけばよいわけですし、実際にそうしてきました。

反面、このような状況を苦々しく思っていた都市部の住民も多いはずですが、乗数効果理論が正しければ、上記のようなばらまきに反論することは難しくなります。

ところが、toddyさんのブログで紹介されている経済学者のブログによると、乗数効果理論には、数理的に仔細に検討した結果、看過できない重大なバグが存在するという指摘が為されたそうです。

「うさんくさい理論だと思っていたが、やっぱり、そうか。」というのが率直な感想です。

(続く)
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コメント

国の成熟度にも関係があるんでしょうか?
かつての新興国とも言えた日本では公共事業による乗数効果ってのは有効な戦略だったけれど成熟してきた現在は・・・。
作り尽くしてきたのかも知れません

モノのない時代とモノのある時代のやり方が同じように通用するはずもないし・・・。

とよぴ~さん

コメントありがとうございます。

景気が悪くなったときに、日本では公共事業が、欧米では減税が有力な政策として活用されてきましたが、その割りに、国民も政治家も、公共事業についてあまり深く考えてこなかったような気がします。

国の成熟度と公共事業に関して、検討してみたいと思います。

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