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公共事業は無駄か? その6

海外投資の話題から少しはなれて、公共事業について検討しています。

とよぴ~さんから、「国の成熟度にも関係があるんでしょうか?かつての新興国とも言えた日本では公共事業による乗数効果ってのは有効な戦略だったけれど成熟してきた現在は・・・作り尽くしてきたのかも知れません」というコメントをいただきました。

若干、議論が混乱していますが、公共事業の効果と公共事業による乗数効果とは、区別されなければならず、乗数効果は幻である=存在しないというのが、小野善康阪大教授の主張です。公共事業による乗数効果というのは、公務員試験などでも頻出論点なので、乗数効果そのものが誤りであるという主張は、にわかに受け入れられないかもしれませんが、常識論に立ち戻って考えれば、乗数効果は存在しないという結論の方が正しいように思います。

仮に公共事業の主要な効果が乗数効果であるとすれば、同額の道路建設費を費やして建設された第二東名・名神高速道路と根室・網走・稚内高速道路の経済効果は同じであることになります。小野教授の主張は、「そんな馬鹿なことはない」というだけのことです。

公共事業に関して議論が錯綜しているのは、①デフレ下で需要が不足しているにもかかわらず、供給側の改革を行えという主張が有力であること、②過去において、公共事業に関して不正が行われてきたこと、③財政赤字の累積額がとんでもない額に達していること、などが理由だと思います。

小野教授の理論を基にして分かりやすくまとめると、

①国の経済状況が健康なのか、病気なのかを判断すること
②健康であれば、体力増進のための運動(=供給側の改革)が重要
③病気であれば、投薬や手術などの治療(=公共投資)が重要
④病気であることを見逃して運動をすれば患者は死んでしまう
⑤何でもいいから抗生物質を打てばよいという考えは間違っている=乗数効果の否定
⑥患者が高齢になるほど(=国が成熟化するほど)効果的な治療を施すことが難しくなるので、腕のいい医者が必要
⑦患者に特異体質(=巨額の財政赤字)があるので、薬の副作用に十分な注意が必要である
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コメント

考察していただきありがとうございます

自分も議論がかなり脱線してしまいますが昔の銀行中心による間接的なカネの流れと現在の日本とでは「カネの質の違い」も感じてしまいます

乗数効果は存在しないって結論にたどりつく過程も理解しなければならないと思うところもあるし
ここから先は小野教授の理論を知らないとPALCOMさんの話の理解が足りないかも知れないので自分も

「不況のメカニズム」

を一読してみます(^^) いつもROM専だったけれど今回自分のブログにリンクさせていただきました
もしよろしかったら相互リンクの検討もヨロシクお願いします♪

とよぴ~さん

私も通読したわけではないのですが、「不況のメカニズム」はお勧めです。「構造改革派と財政出動派のどちらが正しいか?」という命題に、自分なりの答えが出せるはずです。小野教授の主張は、ケインズの論理には誤りがあるが、根本的な着眼点は正しいということのようです。

相互リンクの件、了解しました。

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