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不景気のときには無駄な公共事業でもないよりましなのか? その1

不景気になった場合には、財政出動によって、景気の落ち込みを和らげるという経済政策が有力です。小野教授の理論に基づいて、この財政出動がいわゆるばらまきであっても有効なのか考えてみたいと思います。私自身、経済学が専門ではないので、この点、よく分からなかったのですが、乗数効果など幻だという前提から出発すれば、常識論に立脚して結論を出せるはずです。

まず、「ばらまき」という言葉は、それ自体に経済的効用がなく、公共事業費に相当する額を官から民へ移す以外の効果がないという意味で、例えば、ピラミッドを作るような公共事業を想定します。ピラミッドというのはたとえですが、日本全国、ピラミッド的な公的建造物はたくさんあります。

不景気に公共事業費に相当する額が官から民へ移れば、景気の落ち込みの度合いは減少するはずで、その点では、ばらまきにも一定の効果はあるはずです。問題は、景気が回復した後です。景気回復後の経済政策において、官と民に深刻な利害対立が生じると予想されるからです。

ばらまき肯定派は、景気の回復を待って、増加した税収から公共事業費を回収すればよいと主張することになるのでしょう。しかし、ばらまきによって作られた建造物は、それ自体に経済的効用がないので、経済を底上げする力はないはずです。従って、この場合、税収が増加するといっても、単なる景気の変動によって生じたものに過ぎず、これは、景気の悪化によって先行している税収の減少と相殺されるべきものでしょう。短期投資はゼロサムゲームだというのと同じことです。

従って、支出した公共事業費を回収するためには、景気の変動によってもたらされた税収の自然増を上回る増税を行わなければなりません。しかし、この増税に関しては、官と民の間に深刻な利害対立が生じます。

官の側からすれば、それ自体に経済的効用がないピラミッドは、バランスシート上の値段がどうであれ、実質的には無価値なわけですから、財政の帳尻を合わせるためには増税をする必要があります。

他方で、民の側からすれば、ばらまきによって作られたピラミッドに経済的効用がないということは、どうでもいいことです。税金というのは反対給付なしに強制的に賦課されますので、公共事業費に相当する増税を許すことは、ピラミッド建設代金を踏み倒されるのと同じことです。ピラミッド建設のために労力と資本を動員したのは事実なので、作ったものに価値がないから代金は払わないといわれても納得できないわけです。

(続く)
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コメント

ピラミッドを造ると

世界中から観光客が来るので、それなりに経済効果があるのではないでしょうか?

中途半端で意味不明な建造物を山奥に建設し、そこへ行くための道路が整備されていない、というのはどうでしょうか?

さらに、計画が途中で頓挫したという設定のほうがいいと思います。
計画段階でも調査費がかかりますし、土地買収の費用も莫大です。
その結果、着工直前で計画中止、という例はよくあります。

小野先生の本にピラミッドと書かれていたので、ピラミッドにしたのですが、古典的な「穴を掘って埋める」というたとえでもいいですし、「A地点からB地点に物を運んで、B地点からA地点に戻す」でもいいです。

ピラミッドというのはもちろん一種のたとえですが、現実には、全く経済的効用がない建造物と、経済的効用が少しはある建造物とでは、経済学的な意味合いが異なってくるようです。

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