世の中が悲観論一辺倒になっています。リーマン・ブラザーズが救済されなかったり、重要法案が否決されたりと、予測されなかった事態があったとしても、全体の流れとしては十分に予想できるはずだったので、今頃悲観論一色になることには違和感があります。
相互リンク先の梅屋敷商店街のランダムウォーカーに、「
悲観論は知的に見える」という記事が掲載されていました。長期投資派は、基本的には、株式市場の長期的な成長を楽観的に信じているので、目先の事態に狼狽した類の感情的悲観論は無視すべきでしょう。
一方で、こういう事態が生じている場合、長期的な株価の行く末を見据えることは必要でしょう。10年単位で投資している投資家の数は、全体で見れば少ないので、結局、こういう作業は自分でやるしかありません。
上記の記事に関連して、「黄金の羽根を探せ!負け組のための海外インデックス投資術」というマルキールさんのブログに「
知的に見せたいわけではないけれど。」という記事が掲載されていました。
マルキールさんの記事には、
「別に知的に見せたいわけではないが、(どちらかというと愚者だし^^;)あえて悲観論を書いていきたい。
それは、投資手法やその考え方のほとんどが、欧米産のものだ、という現実だ。
よく長期投資は最終的にプラスになるということが言われるが、それも基本的にはアメリカの市場の値動きが停滞期はあったにせよ、右肩上がりだったからだ。」
と記載されています。
梅屋敷商店街のランダムウォーカーの管理人である水瀬さんは、米国市場を含めた株式市場の長期的成長を楽観的に信じており、マルキールさんは、米国市場の右肩上がりの成長に懐疑的です。
この差は、お二人が置かれている状況にかなり関係があるのかもしれないと感じました。水瀬さんは、ブログから推測するとDINKSのようですし、車も持っていないという記事を読んだことがあります。他方で、マルキールさんのプロフィールは、「勤めていた会社はつぶれ、現在零細自営業。忙しいばかりでちっとも儲からない典型的な負け組です。しかし!海外投資で人生大逆転を目指して、日々精進しております。」です。
生活設計に占める海外投資の重みというのは、当然個々人によって異なるので、ある人が今回の出来事を楽観的に考えているからといって、別の人が楽観的に考えてよいというわけではありません。仮に、マルキールさんの記事の題名「知的に見せたいわけではないけれど。」の後に文章を補うとすると、「自分の置かれている状況を考えると、楽観論一辺倒というわけにもいかない」という文章が続くのでしょうか。インデックス投資を続けてきたけれど、こういう感想を持っている方も少なくないでしょう。
もちろん、水瀬さんも、自分は悲観論を無視して積み立てを続行すると言っているだけで、他人もそのようにしろといっていませんが、コメント欄をみていると、他人の楽観論を根拠に自分も楽観的になろうとしているケースがあり、少し気になりました。
感情的悲観論は無視すべきですが、生活設計に占める海外投資の重みによっては、長期的な視野に立った上で自己の投資戦略を見直す作業が必要になる場合はあるのではないかと思います。
この作業において不可欠な問いは、「デフレというのは稀な現象なのか?」です。
(続く)
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