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正社員の地位は既得権益なのか? その3

森永卓郎氏の「年収300万円時代を生き抜く経済学」をブックオフで購入して、読みました。投資をしている人は、森永氏の考え方を非資本主義的だと感じることが多いかもしれませんが、読んでみると、当たっていることが多く、参考になりました。

正規雇用と非正規雇用の待遇差、大手企業と中小企業の待遇差、公務員と民間労働者の待遇差などは、デフレであることによって拡大するので、その点が格差の本質であると考えますが、デフレというのは経済現象であり、投資をしていないと分かりにくく、格差の本質が見えにくくなっていることが、安易な自己責任論の台頭につながるようです。もちろん、格差の本質を理解した上で、なお自己責任論を肯定する方もいるとは思いますが、全体的には少数派でしょう。

落とし穴でたとえてみますと、落とし穴に落ちる人は不注意な人が多いでしょう。その点に着目すれば、落とし穴に落ちたことは自己責任です。一緒に歩いていたAさんは落とし穴に落ちなかったのに、Bさんは落ちた。AさんがBさんに対して、「お前は不注意だ」というのは分かります(ケース1)。しかし、落とし穴を掘った張本人であるCさんがBさんに対して、「お前は不注意だ」というのであれば(ケース2)、話は違ってきます。ケース1とケース2が違う次元の話であることは誰でも分かると思います。ところが、実際の社会は複雑であり、このたとえほど単純ではないので、落とし穴を掘った張本人が誰なのか分かりにくくなっており、また、誰も自分が落とし穴を掘った張本人だとは思わないので、自己責任論を主張する人が多くなります。

この落とし穴理論によれば、自己責任を問うためには、自分が落とし穴を掘った張本人でないことの証明がいることになると思いますが、正規雇用と非正規雇用の待遇差問題でいうと、それは、「本当に実力があって正社員の地位を得ている人はどれくらいいるのか?」という問いになります。この問いに対する答えが、「非常に少ない」ということであれば、非正規雇用の削減は正規雇用保護を主な目的とするものだということになります。非正規雇用の削減が正規雇用保護を主な目的とするのであれば、実力のない正規雇用者が非正規雇用者を批判するのは、上記ケース2に相当します。

デフレが悪化すれば、非正規雇用→中小企業正社員→大企業正社員→公務員の順に倒れていくことになるはずですが、多くの人にとっては、今のところ、「所詮他人事」であり、「ブラウン管の向こう側の悲劇」でしかないようです。

「本当に実力があって正社員の地位を得ている人はどれくらいいるのか?」という問いについて考えていますが、解雇規制と収入の観点から考えていくのがよいように思います。

(続く)
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コメント

落とし穴理論について

落とし穴理論のたとえ話は、非常にわかりやすくて参考になりました。

この理論は、森永卓郎氏の著書に書いてあるのでしょうか?
それともPALCOM様のオリジナルですか?

この理論を私のブログ等で使わせていただいてもいいでしょうか?

札幌の不動産屋日記さん

落とし穴理論は、私のオリジナルです。森永氏の著作をはじめ、他のどの書籍も参考にしていません。非正規雇用の問題になると、コメント欄が荒れることが多い割りに、議論が深化することはないように感じていたため、分かりやすい理論がないか、いつも考えていました。

落とし穴に落ちた人に不注意なところがあるのは当然なので、自己責任説は無内容であり、問題の本質はそこにはないと思います。

この理論を私のブログ等で使わせていただいてもいいでしょうか?
→全く問題ございません。もう、本質を外した議論をしている時間はないと思うので、ぜひ、使ってください。

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落とし穴理論

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