プロフィール

PALCOM

Author:PALCOM
Patent and Legal Com (HK) Ltd.

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

全ての記事を表示する

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

共有名義口座と預金保護 その2

共有名義口座における預金保護について検討しています。

前回の記事:共有名義口座と預金保護 その1

海外口座開設ブームもいつの間にか去ってしまいました。初期の頃の海外投資を楽しむ会の著作(この頃はゴミ投資家シリーズといっていましたね。)には、CABIOM(ケーターアレンバンクIsle of Man)にメールオーダーで銀行口座を開設するというような話が載っていましたが、開設した人も、それを煽った人も、もうすっかり忘れているようです。「あなたの目の前には今、オルタナティヴな(もうひとつの)資産運用の広大な地平が開けている。」そうですが、広大な地平には、当然のことながら深い谷もあるので、10年後に多くの人がその深い谷に落ちて、這い上がるのに苦労しているわけです。

他方で、日本女性の日本国内居住人口が初めて減少に転じたそうですが、これは海外居住人口の増加によるものだそうです。海外に住めば、当然、海外口座を開設することが必須ですので、どの国に口座を開設するかを含めて、色々と検討することが出てきます。特に、現在のような金融危機の場合には、居住国の金融システムが信頼できない場合もあるので、情報収集は欠かせません。

前回の復習
-----------------------------
イギリスのFSCS(Financial Services Compensation Scheme)には、下記のような説明があります。

The compensation limit of £50,000* applies to each depositor for the total of their deposits with an organisation, regardless of how many accounts they hold or whether they are a single or joint account holder. In the case of a joint account, FSCS will assume that the money in that account is split equally between account holders, unless evidence shows otherwise.

This means that each account holder in a joint account would be eligible for compensation up to the maximum limit.

第一文によると、「保有している口座数に関わらず、又は単独名義であるか若しくは共有名義であるかに関わらず、一の機関に有する各預金者の総額につき、50,000ポンドの補償限度額が各預金者に対して適用される。」ということです。

日本語にしても、分かりにくいので、「夫Aと妻Bが、C銀行に、共有名義で12万ポンドの預金を有しているケース」を具体例として検討してみます。
----------------------------------------

元の文章が分かりにくいので、具体例で検討してみます。
考え方①
夫Aと妻Bが共有名義で保有している預金は、夫婦を一人とみなして、12万ポンドのうち5万ポンドを補償する。この場合には、夫婦の補償額は合計5万ポンドとなる。

考え方②
夫Aと妻Bが、それぞれ6万ポンドの預金を保有しており、夫と妻のそれぞれに対して、5万ポンドを補償する。この場合には、夫婦の補償額は合計10万ポンドとなる。

FSCSの文章は、2つの考え方のうち、考え方②を採用することを意味していると考えられます。
→正確な情報については、必ず現地当局に確認してください。

日本には共有名義口座という制度がありませんし、預金保護が実際に発動されることもほとんどないので、共有名義口座の預金保護がどうなるかということは全く忘れ去られがちですが、夫婦のそれぞれに対して補償が為されるのか、夫婦を一体とみなして補償が為されるのかによって、補償額が異なってきます。イギリスでは、夫婦のそれぞれに対して補償が為されるということのようです。預金保護制度による補償額が大きくなればなるほど、考え方①による補償額と考え方②による補償額との差は広がることになります。

また、日本にいるときの感覚で、夫の単独名義にしておくと、補償は夫一人分だけしか与えられないので、速やかに夫婦共有名義にすべきでしょう。夫婦共有名義の銀行口座や夫婦間贈与税制の整備が非常に遅れている日本はかなり特殊であるということです。

家族3人の共有名義にすれば、補償枠は三人分に増えそうですが、HSBC香港では、共有名義は2名までだそうです。但し、HSBC香港では、夫・妻、夫・子供という形態で共有名義口座が開設できるので、A・B・Cの共有名義口座に代えて、A・B共有口座+A・C共有口座という形にすれば問題ないといえます。HSBC香港以外で、どのような形態の共有名義口座が可能かについては、現地の金融機関に確認することが必要です。

仮に、イギリスにおいて、A・B共有口座+A・C共有口座という形態の口座開設が許容されたとして、預金保護はどのようになるか検討したいと思います。ヨーロッパの金融危機も相当に根深そうなので、現地の預金保護制度について一応の検討をしておく必要がありそうです。

(続く)
スポンサーサイト

<< 書評:企業年金の真実 | ホーム | 住宅ローン破綻の実例研究 その1 >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。