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サラリーマン債券という考え方について その5

数ヶ月ほど前に、橘玲氏の「サラリーマン債券」という考え方について批判的な考察をしましたが、正しくはどのように表現すべきなのでしょうか?

簡潔に述べると、「サラリーマン債券」というのは、サラリーマンには安定な収入があるので、長期株式投資に向いているという意味だと思われます。しかし、仮にサラリーマンに安定な収入があるとしても、それだけで長期株式投資に向いているというのは非常に乱暴な結論です。仮に安定な収入があっても、その収入レベルが高くなければ、リスク許容度は低いといわざるを得ないからです。定年時までの30数年間に投資に回せる金額が2,000万円に過ぎなければ、投資が失敗したときのリスクを意識せざるを得ないでしょう。従って、「サラリーマンには安定な収入があるので」という言い方は不正確であり、長期株式投資に向いているという結論を導きたいのであれば「サラリーマンには安定で高い収入があるので」というべきだと思います。この表現であれば、無条件に肯定できないことは誰にでも分かるはずです。

さらに、「サラリーマンには安定で高い収入がある」としても、支出を管理していなければ、投資に回せるフリーキャッシュは減少してしまいます。安定で相対的に高い収入を得ていても、その分、不動産や車に多額の支出をして生活が圧迫されているサラリーマンも結構いるようです。

「サラリーマン債券があるから株式投資に向いている」という表現は、「一定水準以上の収入を長期的に維持することができ、且つ支出をコントロールできる人は、リスク資産で運用する資格を備えている」という表現の方が正確だと思います。「高い職業能力を長期的に維持し、質素な生活が苦にならないことが、リスク資産で運用するための必要条件である。」といってもよいでしょう。

こういう表現にすると身も蓋もないので「サラリーマン債券」という表現にしたのだと思いますが、レトリックが不正確であるために、サラリーマンのリスク許容度が実態以上にかさ上げされていると思います。

木村剛氏の著作「投資戦略の発想法」にも同種の表現が出てきますが、文脈からして、「高い職業能力を長期的に維持し、質素な生活が苦にならないことが、リスク資産で運用するための必要条件である。」という意味であることが理解できるので(節約と職業能力について、それぞれ一章を割いています。)、問題はないと思います。
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