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公共事業は無駄か? その1

持続可能性が疑われるまで日本の財政赤字が累積し、公共事業費も縮小傾向にありますが、相変わらず、採算の合わない道路や鉄道などが作り続けられています。この問題について、新聞の投書欄やインターネットなどで都市住民と地方住民が意見を戦わせていますが、最後は感情的な対立に終わってしまうことが多く、建設的且つ冷静な議論にお目にかかることは少ないです。これは、日本では、公共事業にあまりにも多くの機能が盛り込まれており、しかも、日本人は、冷静な投資家的視点で分析的に物を考えるのが苦手であることが原因だと思います。

海外投資には、他国の政治や経済状況の把握が不可欠ですから、自国の経済の把握ができなくては海外投資の成功はおぼつかないといえるでしょう。この機会に日本の公共事業について投資家的視点で考察してみたいと思います。

①生活保護代替策としての公共事業
生活保護費は、元来、費用対効果を勘案して支出されるものではありません。このため、生活保護代替策としての公共事業については無駄であるかという議論自体が意味を持ちません。

とすれば、極端な話、「穴を掘って穴を埋める」ような無駄な(=それ自体にはなんらの経済的効用がない)事業でも問題ないともいえそうです。実際、地方で行われている公共事業には、「穴を掘って穴を埋める」のと同じレベルの経済的効用しか持たないものがたくさんあります。そして、経済的効用がなくてもよいという理屈を敷衍すれば、ほんの少しでも経済的効用が見込める事業であれば何の問題もないという理屈に行き着きます。

しかし、この議論が許容されるためには、公共事業に生活保護機能を持たせることが許されるかどうかを論じなければなりません。本来生活保護を受けなければならなかった層に公共事業費の名目で資産を分配し続けてきた結果、公共事業の受益者は自分が経済的には生活保護を受けていることを認識せずに済んでいたわけですが、このようなことを長期に続ければ、公共事業の受益者は自助努力を怠るため、問題は大きくなるだけです。例えば、小泉改革による公共事業の削減によって生活保護世帯が増えたとして批判されていますが、これは公共事業に生活保護機能を持たせていた以上当然の帰結であり、批判されるべきは、公共事業と生活保護をきっちり峻別せずに漫然と地方にばらまきを行ってきた行為であって、公共事業の削減そのものではありません。

なお、「穴を掘って穴を埋める」ことによって、土木機器が売れるので経済効果があるという議論も成り立ちそうですが、これを経済効果というのであれば、通常の生活保護給付も消費に回されるという意味で経済効果があるといえます。従って、「穴を掘って穴を埋める」行為は、生活保護給付を超える経済効果をもたらすものではありません。

公共事業は、本来、福祉政策ではないのですから、「生活保護代替策としての公共事業の無駄について」の議論は、その議論の前提自体が誤っています。

参考文献:エコノミスト2006年12/12号 よく効く経済学 vol.10 不況時に公共事業を増やすべきか

以下、次回以降に続く。

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コメント

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

最近話題の夕張市のケースも同じ俎上の話と思っています。
地方都市では長年、公共事業が地元業者・住民のキャッシュ獲得の手段として機能していました。公共事業費の削減によって、夕張市のように財政破綻する地方都市は今後も増えるものと思います。
明日は我が身、でしょうか・・

空色さん

明けましておめでとうございます。
初コメントありがとうございます。

公共事業は、本来、インフラの整備や国家的経済戦略のために行われるべきですが、特に地方では、地元業者・住民の安易なキャッシュ獲得手段として機能していますね。

夕張市の財政破綻は、起こるべくして起こったといえます。

首長が刑事責任を問われる事態も頻発しており、戦々恐々としている自治体も多いのではないでしょうか?


明けましておめでとうございます。

PALCOMさん。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

公共事業は常に批判の的ですね。
その恩恵を最大限に受けている業界に属していますので複雑な心境です。
結論から言うと無駄が多いのでしょう。
インフラ整備自体は最低限必要なのですが、まず予算ありきですから。
余った予算を無理にでも使い切るという習慣は改めるべきです。

我々の業務自体は自信を持って行っているのですが、
仕事を取得する過程がグレーな部分が拭い去れないので、モチベーションは下がります。

tonいくら、m3いくら、m2いくらという業界には限界があります。
早くこのような業界に依存しない自立した生活が送りたいものです。

公共事業そのものは別に悪くないし、インフラ整備は必要なのですが、おっしゃるとおり、仕事の取得過程に問題があります。公共事業も、ハードからソフトへの転換が必要なのかもしれません。

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