プロフィール

PALCOM

Author:PALCOM
Patent and Legal Com (HK) Ltd.

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

全ての記事を表示する

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

均衡予算定理について その2

100年に一度の経済危機といわれる割には、多くの国民の危機感はさほどのものではありません。リーマンショックからまだ半年ちょっとしか経過していないので、100年に一度の経済危機という脅し文句が本当なのであれば、これで事態が収束すると考えるのは甘いように思います。夏のボーナスで現実を知り、それが消費に悪影響を与えるのではないかと懸念している記事が多いです。

さて、このところ日本の財政破綻に対する国民の関心が薄らいでいますが、均衡予算定理について検討しています。私も、経済学については詳しいわけではありませんが、「不況時には公共事業をすべきだ」という主張の是非を検討する際に、大いに役立つ知識と思われます。この定理は、20年近く前のマクロ経済学の教科書にも掲載されていましたし、現在(2009年)の公務員試験の問題集にも掲載されていましたが、一番分かりやすいと思われるのが、以下に引用したYahoo!知恵袋の質問と回答でした。赤字が私の注釈です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1224596832より引用

<質問>
均衡予算乗数定理を詳しく教えてください。よろしくお願いします。

<回答>
均衡予算乗数の定理とは
均衡予算ではその数効果は1です。つまり、政府支出の分だけ、国民所得が上昇することをいいます。
→政府支出の分だけ、国民所得が上昇するので、政府支出の増大は、国民を豊かにするのに有用であるという結論になりそうです。えんどうさんから、上昇するのはGDP(総生産)であり、国民所得ではないというコメントをいただきました。重要なご指摘ですが、一般に、教科書などでは、総生産のことを国民所得と呼んでいます。えんどうさんのコメントの趣旨は、国民所得は不変だが、公共事業の分だけ、総生産は増えるということだと思います。この定理の根幹に関わることなので、次回以降で検討したいと思います。

以下、説明

そもそも前提として、均衡予算とは政府の収支がゼロ、つまり租税=政府支出の状態のことをいいます。
→「均衡予算」の定義です。「均衡予算」とは政府の収支がゼロ、つまり租税=政府支出の状態のことです。財政法によれば、建前上は、現在でも、日本は、財政均衡主義(「政府支出は租税で賄うべし。赤字国債を発行してはならんよ。」という考え方)を採用しているはずです。財政均衡主義に対する批判はありますが、均衡予算定理では、均衡予算が前提条件なので、財政均衡主義そのものに対する批判は無意味です。

ではでは・・・
Y(国民所得)=C(消費)+I(投資)+G(政府支出)とする・・・(#)
→前回の記事で引用した式:[総生産]= [消費]+[投資]+[政府支出]・・・(3)と同じです。


C=C1+c(Y-T)
C1は基礎消費
cは消費関数
Tは租税(今回は定数といたします。議論の筋道に影響ありません)
→Y(国民所得)が増えるとC(消費)が増え、T(租税)が増えるとC(消費)が減ることを式で表しています。

これを(#)に代入すれば、
Y=C1+c(Y-T)+I+G
⇔Y=C1+cY-cT+I+G
⇔Y-cY=C1-cT+I+G
⇔(1-c)Y=C1-cT+I+G
→(#)に消費関数を代入して、移項しているだけです。

...........C1-cT+I+G
⇔Y=――――――(←分数だとおもってください)
...............1-c

これはつまり
政府支出が一単位増える(⊿G)と、Yは⊿G/1-c増えることになります。・・・(*1)
逆に租税が一単位増える(⊿T)と、Yはc⊿T/1-c減ることになります。・・・(*2)


さてゴールが見えてきました。

先に述べたように、均衡予算はT(租税)=G(政府支出)なわけですから。
⊿G=⊿Tです。一単位増えたら、一緒に一単位増えます。

(*1、*2)をまとめれば
⊿Y(国民所得の変化量)=⊿G/1-c-c⊿T/1-c
=(1-c)⊿G/1-c(⊿G=⊿Tですので)
=⊿G(1-cで約分)
つまり⊿Y(国民所得の変化量)=⊿G(政府支出の変化量)
なわけです。


式で言うと、ながったらしくなりますが、
言葉で簡単にいえば、租税の分だけ、公共事業とかしたら、国民所得は政府支出分だけ増えますよってこです。決して、減った分だけ増えるんだから、国民所得は変化しない・・・わけじゃないんですよ。ってことです。
→式は重要でなく、この結論が重要だと思われます。「公共事業とかしたら、国民所得は政府支出分だけ増えますよ」という結論は、「公共事業とかしたら、国全体で見れば豊かになっているんだよ。」と考えれば分かりやすいと思われます。「減った分だけ増えるんだから、国民所得は変化しない」、つまり、「国民から徴税して、同額をばらまくから、全体としてみれば、損も得もしないと考えてはいかんよ。」という結論です。

どうでしょうか?
→よく分かりました。
スポンサーサイト

<< 「学校の勉強なんか役に立つの?」という質問について | ホーム | アクセス数が100万に到達しました >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。