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絶対的ニーズと相対的ニーズ

「不平等が健康を損なう」という本に、ケインズのエッセイが引用されていました。このエッセイにおいて、ケインズは、人類のニーズを絶対的なニーズと相対的なニーズに分け、「絶対的なニーズが満たされ、私たちがむしろ非経済的な目的のためにさらにエネルギーを注ぎ込むようになる日は、私たちが認識しているよりももっと早く訪れるかもしれない。」と予想しています(「不平等が健康を損なう」のp.16より引用)。ケインズの予想によると、「将来的な視点からすると、経済問題は人類永久の問題ではないのである。」

絶対的なニーズというのは、他人との比較においてではなく、自己が絶対的に欲するニーズということです。これに対して、相対的なニーズというのは、他人が持っているから欲するニーズです。基本的な衣食住に対するニーズが絶対的なニーズであり、ブランド物などが相対的ニーズといえるでしょう。絶対的なニーズというのは限りがあるが、相対的なニーズというのは限りがないのが特徴だそうです。確かに、他人が持っているから欲するニーズは、他人が1個持っていたら、自分は2個、他人が3個持っていたら、自分は4個というように、他人との比較で決まるので限りがないことになります。

絶対的なニーズというのは限りがあるので、絶対的なニーズが満たされたら、非経済的な目的のためにさらにエネルギーを注ぎ込むようになるだろうというのが、ケインズの予想です。ケインズがこのエッセイを書いたのが大恐慌の最中であり、ケインズは100年後のことを予想しているので、2030年頃には、経済問題は人類永久の問題ではないことになるということです。

ケインズの予想どおりになるかどうかは別として、元々、本人がどうしても欲しいと思って所有しているのではないので、他人との比較によって決まる相対的ニーズというのは本質的に脆いと同時に、加熱しやすいともいえます。森永氏のベストセラー「年収300万円時代を生き抜く経済学」も、相対的ニーズと絶対的ニーズを見極め、絶対的ニーズのみにお金をつぎ込めば、年収300万円でも十分に暮らせるとまとめることができるかもしれません。

「絶対的なニーズが満たされたら、非経済的な目的のためにさらにエネルギーを注ぎ込むようになるだろうという」ケインズの予想が当たれば、少なくとも先進国での長期投資は難しくなりそうですが、どうなるのでしょうか?絶対的なニーズも、科学の進歩とともに拡大するので、ケインズの予想は当たらないと反論することも可能ですが、長期投資を指向する投資家自身に、「絶対的なニーズが満たされたら、非経済的な目的のためにさらにエネルギーを注ぎ込むようになる」タイプの人間が多そうです。

ケインズのエッセイは、”Essays in persuasion”からの抜粋です。英語に自信があるインデックス投資家は、一読されてみてはいかがでしょうか?

英語版AmazonのProduct Descriptionを引用しておきます。
Essays In Persuasion written by legendary author John Maynard Keynes is widely considered to be one of the top 100 greatest books of all time. This great classic will surely attract a whole new generation of readers. For many, Essays In Persuasion is required reading for various courses and curriculums. And for others who simply enjoy reading timeless piees of classic literature, this gem by John Maynard Keynes is highly recommended.
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