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生活防衛資金は「前向きの」目標を達成するためにある その2

相互リンク先の「貯金生活。投資生活。」の過去の記事、「収入の下落に合わせて生活水準を下げることができるか?」とそのコメントを読み直してみました。

どちらかというと、収入の下落に合わせて生活水準を下げることができずに、生活を破綻させる人の方が多いので、そういう人に対するアドバイスとしては、意味のある記事といえます。

しかし、収入の下落に合わせて生活水準を下げていくことができれば、それでよいのかというと、それも間違いだと思います。コメント中で、元町愛さんが指摘されているように、それは「できること」であって、「しなければならないこと」ではないはずです。(実際には、「できること」すらできない人が多いので、話が複雑になるわけですが、基本的には、収入の下落に合わせて生活水準を下げていくことは、「できること」です。)

そこで、単なるコストカットでなく、「攻め」の姿勢が必要となるわけですが、「攻め」の姿勢と言われても、それが何なのかよく分からないとmasaさんはおっしゃっています。「攻め」の姿勢を定義するために、masaさんの思考の特徴を端的に指摘させていただくと、「(職業能力に対する)自己不信ないしは自己否定が出発点となっており、全てがそこから演繹されている」ということです。

①自己の職業能力に対して自信が持てない
  ↓
②独立しても失敗するだけだろう
∴独立などということは考えるべきでない
  ↓しかし
③独立しなくても、給与カットや非自発的失業という事態は起こり得る
  ↓
④それをはねかえす実力が自分にない
  ↓従って
⑤収入の低下に合わせて生活レベルを下げられるようにしておくべきだ

①を肯定すれば、②から⑤は、ほぼ自動的に演繹される結論なので、masaさんの議論を否定するのであれば、出発点である①を否定することになるでしょう。出発点が間違っているということは、議論が根本的に間違っているということでもあります。

自己の職業能力に対して自信が持てないのであれば、自信が持てるように能力を向上させることが、元町愛さんのおっしゃる「しなければならないこと」です。

以上の考察によれば、「攻め」の姿勢とは、「労働市場・転職市場における自分のfair valueを意識して働き、自分自身のfair valueを上昇させることを常に忘れないこと」です。木村剛氏も、著作「投資戦略の発想法」において、「仮に職を失っても、現在の給与を下げずに今の仕事を続けることができるかどうかを常に自答し、即座にyesと答えられないのなら、yesと答えられるようになるまで自己の職業能力を高めろ」というような趣旨のことをおっしゃっていますが、同じ意味でしょう。

名目上の給与が低くても、自分のfair valueが低いとは限りませんし、その逆もあり得ます。ただし、自分のfair valueを低く見積もり続けていると、それが自分のfair valueになってしまい、その状態のリスクは、起業した者が負っているリスクとは違うものだとはいえるはずです。転職市場におけるvalueがゼロということは、餌を取る能力がないということであって、餌を取る能力があることを前提とした議論(独立すべきか、サラリーマンを続けるべきかという議論など)と混同べきではないと思います。

収入の下落に合わせて生活レベルを下げられるようにしておくべしという結論そのものには賛成ですが(結局、固定費を徹底的に削減しておくべしということです。)、議論の出発点そのものには賛成できないということです。






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コメント

こんにちは

なるほどなと思いながら読ませていただきました(^^♪

うさみみ的には、仕事収入と支出のコントロールは、資産形成の重要な要素のうちの2つの要素であり関係していることではありますが、連動が必ずしも必須ではないとも思っています。

これはこれ、それはそれとザクッと分ける事も「気持の上」でできてしまうという意味です。
どちらかいえば、ドライに分けて考えていることの方が多いかもしれません。

しかし、人によって何の為にとか、きっかけが異なるので、それが自分に合っているかどうかはわからないです。

そういう意味でも、この考察は面白い視点だなと思いました。勉強になりました(*^_^*)


私は日本企業のサラリーマンで若年ながら海外に駐在しています。仕事は相対的にハードにやっている方ですが、仕事の内容(価値)に自信はありません。

日本企業の若手である限りさほどすごいスキルのつく仕事をやっているわけでもなく、Fair Value面で収入より明らかに低いと考えています。

仕事のマーケットヴァリューとよく言われますが、一部の専門職や業界有名人を除き、巷で言われるようにそんなものが存在するのか疑問です。そもそも市場は整っているのでしょうか。また、日本の大企業は市場価値をつく、「流動性のある」仕事をさせてくれるのでしょうか。

専業主婦の妻には自分のマーケットヴァリューは実際の給料の半分以下であると言っており、生活費はそれを踏まえてコントロールしています。考えようによっては非常に自分自身に自信がないように聞こえるかもしれませんが、日本企業の大企業サラリーマン等、社外に出た際の価値はそんなものだと思っています。ちなみに現在の生活はそれでも我々には十分です。

他方で運用も早い段階からやっており、万が一職を失っても家族を路頭に迷わせることのないよう、備えをしています。たとえば仮に職を失っても月々10万ー15万円ほどの収入があればかなり気持ち的にも余裕が出てくるわけであり、家族の収入を安定させるべく努めています。

海外に駐在していると日本企業の相対的地盤沈下を痛感します。親の世代とは異なり、全体的な流れとして下降しているのは間違いありません。

Re: こんにちは

> なるほどなと思いながら読ませていただきました(^^♪
>
> うさみみ的には、仕事収入と支出のコントロールは、資産形成の重要な要素のうちの2つの要素であり関係していることではありますが、連動が必ずしも必須ではないとも思っています。
>
> これはこれ、それはそれとザクッと分ける事も「気持の上」でできてしまうという意味です。
> どちらかいえば、ドライに分けて考えていることの方が多いかもしれません。
>
> しかし、人によって何の為にとか、きっかけが異なるので、それが自分に合っているかどうかはわからないです。
>
> そういう意味でも、この考察は面白い視点だなと思いました。勉強になりました(*^_^*)

うさみみさん

個人的には、安易に独立を勧める本は安易に投資を勧める本と同じで、あまり鵜呑みにすべきではないと思っています。ただ、自分のサラリーマン人生の先行きに不安を感じているとするのであれば(公務員でなければ、大なり小なり、勤務先の倒産やリストラの危険はあるはずです)、結局のところ、独立自営という選択肢を考えておかなければならないことになります。日本の労働市場の流動性は低く、中高年での再就職は困難であることが多いからです。いずれにしろ、不安が現実化したときにどうするか、リアルに考えておく必要があると思います。

Re: タイトルなし

> 私は日本企業のサラリーマンで若年ながら海外に駐在しています。仕事は相対的にハードにやっている方ですが、仕事の内容(価値)に自信はありません。
>
> 日本企業の若手である限りさほどすごいスキルのつく仕事をやっているわけでもなく、Fair Value面で収入より明らかに低いと考えています。
>
> 仕事のマーケットヴァリューとよく言われますが、一部の専門職や業界有名人を除き、巷で言われるようにそんなものが存在するのか疑問です。そもそも市場は整っているのでしょうか。また、日本の大企業は市場価値をつく、「流動性のある」仕事をさせてくれるのでしょうか。
>
> 専業主婦の妻には自分のマーケットヴァリューは実際の給料の半分以下であると言っており、生活費はそれを踏まえてコントロールしています。考えようによっては非常に自分自身に自信がないように聞こえるかもしれませんが、日本企業の大企業サラリーマン等、社外に出た際の価値はそんなものだと思っています。ちなみに現在の生活はそれでも我々には十分です。
>
> 他方で運用も早い段階からやっており、万が一職を失っても家族を路頭に迷わせることのないよう、備えをしています。たとえば仮に職を失っても月々10万ー15万円ほどの収入があればかなり気持ち的にも余裕が出てくるわけであり、家族の収入を安定させるべく努めています。
>
> 海外に駐在していると日本企業の相対的地盤沈下を痛感します。親の世代とは異なり、全体的な流れとして下降しているのは間違いありません。

Fair valueがあるのかという疑問ですが、確かにそのとおりだと思います。年収1,000万円超のオヤジが失業したときに、再就職後の年収が800-1,000万円になるというのであれば分かりますが、買い手がつかないことも多いです(Fair valueはゼロということですね。)。しかし、年収1,000万円超の収入がFair valueだと誤解しており、再就職ができないという事実に直面しても、その現実をFair valueと認められないオヤジは多いのではないでしょうか?おやつさんのように、冷静に自分のFair valueを把握しようと努める方は少ないようです。

日本の社会風土として、労働者のFair valueをできるだけ正確に決定しようとすることを避けいようとする傾向があり、そのために、レールから外れた人に、極端な低値がついてしまっても、自己責任で片付けられる傾向があると思います。

日本のホワイトカラー男性の給与は高すぎ、介護職のそれは低すぎるという指摘がある書物の中にありましたが、いずれ、高すぎる給与は修正されるのでしょうか?その場合に、生活を維持していけるように、家計をコントロールしておくことは重要ですね。

独立を勧める記事だと誤解された可能性がありますが、おやつさんが言われるように、最悪の事態になったときに、10万でも、20万でもいいから、収入を得るための方策を考えておくべきだということが言いたかったことです。


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