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外国企業探訪 Abbott Laboratories(アメリカ) その3

Abbott Laboratoriesは、治療用医薬品だけでなく、診断薬と医療用具の売り上げの割合も高く、"diversified health-care manufacturer"という評価を受けています。

医療用具で有望視されているのは、頸動脈(carotid artery)用のステントです。ステントとは、閉塞したり、細くなったりした血管を広げるための管で、冠動脈用のステントは広く使用されています。ステントは、全身麻酔に耐えられないなどの理由で手術ができない患者に対する代替療法として用いられていますが、ネットで調べた限りでは、頸動脈用のステントというのは、冠動脈(coronary artery)用のステントに比べてマイナーなようです。頸動脈用のステントに進出したアメリカ企業は、Abbottが2社目です。Clinical Trialにおいて、競合他社であるBoston Scientificの同種製品に比べて優位な結果が得られており、頸動脈用のステントが多用されるようになれば、好材料と言えます。このあたりの事情は、医師の方に聞かないと分かりませんので、ご存知の方がおられましたら、コメントをいただければ幸いです。

また、主力製品であるHumiraの売上の伸びも好調で、関節リウマチ以外の疾病についての承認も得られています。http://www.infoshop-japan.com/study/ur33189-generic-competition.htmlによれば、もう一つの主力商品であるTricorの特許が2009年に満了します。この点が懸念材料です。

Abbott Laboratoriesは、昨年度のRatingは高かったのですが、年末から今年にかけて株価が急上昇してしまい、現時点では割安ではありません。ただ、財務状態はよいですし、医療用具・医薬品・診断薬の売り上げバランスも取れているので、何らかの理由で不当に株価が下がったときには、購入するチャンスかもしれません。

なお、米国企業の財務データや定性分析に必要な情報ですが、Morningstarの会員用ページ(有料)に詳しく記載されています。著作権の問題があるため、有料ページのコンテンツは引用できませんので、本格的に米国株式に投資したい方は会員になられることをお勧めします。

外国企業探訪 Abbott Laboratories(アメリカ) その2

Abbott Laboratories(ABT)の売上高は23,186(100万ドル)で、Johnson & Johnsonの約4割、Pfizerの5割弱に相当します。

先週購入した本によれば、Abbott Laboratoriesは、1924年以来、連続して、quarterly dividendを支払っています。

アメリカ株式の株価そのものが急上昇したこともあって、PERは、55.9にまで達しています。昨年度はもっと安かったので、購入するのであれば、昨年購入するべきであったといえます。

タイ政府によるKaletraの強制実施ですが、KaletraはHIVの治療薬で、常温保存できるために、冷蔵庫を購入できない低所得者層も利用できるというメリットがあります。このため、タイ政府はAbbott社にKaletraの販売価格を下げるように要請し、Abbott社もこれに応じたのですが、なお販売価格が高すぎるということで、交渉は決裂しました。新聞記事によりますと、強制実施そのものは、WTOによって認められており合法的なものです。ただ、強制実施は特許制度の根幹を揺るがすものであり、製薬会社に大きなダメージを与えることが分かっているために、強制実施権の行使は極力控えられてきました。また、当然のことながら、全ての薬に対して強制実施権が行使されるわけではなく、多数の患者の命に関わる病気であるなどの要件があります。従って、強制実施権の行使がタイ一国に留まっている限り、Abbott社の売り上げに大きな影響はないと考えられます。

Abbott社の主力製品は、Humira(関節リウマチ)とTricor(高脂血症)です。製薬会社の株価は、有力医薬品の特許期間満了によって左右されますので、Abbott社の株式を購入するのであれば、これらの特許期間の満了日については調べておく必要があります。

また、Abbott社は、ステントの製造承認をFDAから取得しています。これについては、後日の記事で検討する予定です。

外国企業探訪-Abbott Laboratories(アメリカ) その1

アメリカの企業の情報は、他の外国企業に比べて比較的収集しやすいですが、それでも、日本企業に比べると情報収集は大変です。私自身は、基本的にファンド派なので、それほど多くの個別銘柄を保有しているわけではなく、YahooファイナンスやMornings Starの会員用情報などから基本的な情報を得て、株式市場全体が割安なときに、割安そうな株式を購入しているだけです。

医薬が専門でない方にどれだけなじみがあるか分かりませんが、Abbott Laboratoriesは世界的な製薬会社で、医学や薬学を専門としている人間であれば当然知っている企業だと思います。推奨銘柄としてABC順で真っ先に挙げられる機会が多いことから目にされた方も多いかもしれません。

現在、同社のAIDS治療薬に関して、タイ政府との間で強制実施権をめぐって争いが生じていることから、Abbott Laboratoriesについて検討することにしました。

発展途上国政府と世界的製薬企業との間での強制実施権をめぐる争いは今回に限ったことではありませんが、実際に強制実施権を行使することは珍しく、もし同様のことが繰り返されれば、特許を飯の種としている製薬会社にとってはかなり大きな問題となり得ます。

Abbottとタイ政府との争いについての記事がシカゴトリビューンに記載されています。

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